中学進学後に英語が急に難しくなる理由:保護者必読
公開日 21 June 2026
「小学校では英語の成績がよかったのに、中学に入ったら急に下がった。」毎年多くの保護者から聞く声です。先生のコメントが厳しくなり、作文の赤入れも増え、お子さん自身も「英語が突然難しくなった」と感じていることが多いです。
これはお子さんが怠けたわけでも、先生が厳しいわけでもありません。小学校と中学校の英語ライティングには、評価基準の面で実質的な違いがあります。
その違いを把握することで、何がつまずきの原因なのかがわかり、より的確なサポートができるようになります。
5つの実質的な変化
変化①:字数が増え、弱点が表面化する
小学校の英作文はおよそ50〜80語程度が標準です。中学に入ると、授業の課題でも100語以上が求められることが増え、英検や入試の英作文はさらに長くなります。
字数が増えることで何が変わるのか——字数が増えると、これまで目立たなかった文法の弱点が一気に見えやすくなります。 短い文章なら何とか保てていた時制の一致も、長い作文になると途中で崩れやすくなります。
変化②:文法ミスが系統的に減点される
小学校の英語評価は、内容の完成度や大意の伝わりやすさを重視することが多く、文法エラーに対してはある程度柔軟な場合があります。
中学では違います。be動詞の省略、時制の誤り、冠詞のミス、主述の不一致——これらが成績に直接影響するかたちで、系統的にチェックされます。
小学校で「通っていた」文法習慣が、中学では失点につながるケースが増えます。
変化③:ライティングの種類が増え、形式要件もある
小学校の英作文は物語文が中心です。中学では複数のジャンルを扱います:
- 手紙・メール(フォーマル/インフォーマル)——日付・宛名・結び・署名の形式が点数に関わる
- 説明文——客観的に情報を整理して伝える形式
- 意見文・論説文——主張・根拠・構成が求められる
- 物語・描写——より豊かな語彙表現が問われる
各ジャンルには固有の形式要件があり、形式自体が採点対象になります。 英文が正確でも、手紙の宛名や結びが抜けていれば減点されます。
変化④:語彙の水準が上がる
中学の先生は語彙の豊かさを見るようになります。“happy”・“good”・“nice”・“went” を繰り返す作文は、語彙力の評価で低くなります。
語彙は短期間では伸びにくく、日頃からの読書が土台になります。小学校のうちに英語を読む習慣をつけておくと、中学でのアドバンテージになります。
変化⑤:定期テストと英検のプレッシャー
中学になると、英語の定期テストの比重が増し、成績・内申に直接影響します。また、多くの中学生が英検取得を目指すようになりますが、英検の英作文(特に3級以上)では文法の正確さが明確に評価されます。
文法の正確さが最も短期間で改善できる理由
上記5つの変化のうち、語彙は長期的な積み重ねが必要、構成の改善にも練習が必要、定期テストへの適応には時間がかかります。
文法の正確さは違います。適切なチェック習慣を身につければ、数週間で目に見える改善が出ます。
中学生のよくある文法ミスの多くは、「ルールを知らない」からではありません。書くときに内容に集中するため、「提出前に文法をチェックする」習慣がないまま、同じミスが繰り返されているのです。
提出前に文法をチェックするステップを1つ加えるだけで、本来防げるはずの文法失点の多くを避けられるようになります。
進学に向けて保護者にできること
小学校6年生のうちに
今つける習慣が、中学でそのまま使えます。
お子さんに「提出前チェック」の手順を教えましょう。小学校の短い作文でも、今から練習しておくことで中学に入ったときには習慣が定着しています。
以下の文法項目が不安定な場合は、進学前に意識的に練習しておくとよいです:
- be動詞(am/is/are/was/were)の使い方
- 過去形(不規則動詞を含む)
- 冠詞 a/an/the の基本的な使い方
- 名詞の複数形の基本ルール
すでに中学に入学した場合
まず現状を診断し、何が問題かを具体的に把握しましょう。
直近の英作文を文法チェックツールに通して、エラーの種類と数を確認します。時制? be動詞? それとも形式(手紙の書き方)? 何が多いかがわかれば、対策が明確になります。
新ジャンルの形式チェック: 手紙・メールのフォーマル/インフォーマル形式(宛名・結び)を確認し、書く前に確認できるメモを作っておくとよいでしょう。形式ミスは防ぎやすい失点です。
よくある質問
小学校で英語が得意だったのに、中学で急に成績が下がりました。なぜですか?
よくあることで、「得意だった」子でも起きます。小学校の評価基準と中学の評価基準が違うからです。小学校で問題にならなかった文法ミスが、中学では減点対象になります。能力が落ちたわけではなく、基準が変わったことへの適応が必要です。
中学の英作文で最も失点しやすいのはどこですか?
最も多い失点理由は3つです:文法エラーの多さ(言語の正確さの評価に影響)、課題の要件を満たしていない(内容の完成度に影響)、ジャンル固有の形式の間違い(手紙の形式など)。このうち、形式ミスは最も防ぎやすい種類の失点です。
英語の授業についていけているかどうか、家庭でどう確認できますか?
直近の英作文を文法チェックツールで確認するのが一つの方法です。エラーが多く・種類もさまざまであれば、文法の基礎から見直す必要があります。エラーが特定の種類に集中していれば(例:いつも時制だけ)、そこに絞って対策できます。
中学入学を機に英語塾に入れるべきですか?
文法の正確さが主な課題であれば、家庭でのセルフチェック習慣+文法チェックツールで対応できることが多いです。全体的な英語力(読解・語彙・文法すべて)に課題がある場合や、受験を意識した個別指導が必要な場合は、塾を検討するとよいでしょう。まず何が弱いかを把握してから判断することをおすすめします。
英検も準備しながら学校の英語もとなると、どこから手をつければいいですか?
まず「文法の正確さ」を優先しましょう。英検の英作文でも学校のテストでも、be動詞・時制・主述一致の基本的な正確さは共通して求められます。文法が安定すると、どちらの準備にも土台ができます。英検特有の形式(語数・表現パターン)は、その後に取り組む方が効率的です。
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