子どもの英語時制ミスを減らすには?親が知っておきたい基本ルール
公開日 21 June 2026
「Yesterday, I go to the park.」「She study English every day.」——お子さんの英作文にこうした時制ミスが繰り返し登場するとしたら、それは多くの日本語母語の子どもに共通する課題です。
なぜこのミスが起きるのか、理由は明快です。日本語の動詞は時制による形の変化がシンプルで、英語ほど細かく変わりません。 英語では過去・現在・未来によって動詞の形が変わりますが、その習慣が身についていないと、書くときに切り替えを忘れてしまいます。
このガイドでは、学校の英作文で最も重要な3つの時制を保護者の方にもわかりやすく整理します。
学校の英作文で使う主な3つの時制
中学校・高校の英作文で問われる時制は、大きく次の3つです。
- 過去形(Simple Past) — すでに起きたことを書くとき
- 現在形(Simple Present) — 事実・習慣・意見を書くとき
- 未来形(Simple Future) — これから起きることを書くとき
作文を書き始める前に「この作文はどの時間軸で書くのか」を決めておくことが重要です。時制ミスの多くは、書き始める前にこの判断をしていないことから生じます。
過去形(Simple Past)
過去の特定の時点に起きた、完了した出来事を表します。
作り方: 規則動詞は語尾に -ed をつけます。
- walk → walked、talk → talked、study → studied、arrive → arrived
不規則動詞 は-edではなく形が変わります。よく使うものを覚えておきましょう:
| 原形 | 過去形 |
|---|---|
| go | went |
| come | came |
| see | saw |
| have | had |
| do | did |
| say | said |
| make | made |
| take | took |
| give | gave |
| get | got |
| think | thought |
| tell | told |
| find | found |
| run | ran |
| know | knew |
最も多いミス: 原形をそのまま使ってしまう。
- 誤:“Yesterday, I go to the library.”
- 正:“Yesterday, I went to the library.”
過去形のヒントになる語句: yesterday(昨日)、last week/month/year(先週/先月/去年)、ago(〜前)、in 2020(具体的な年)、when I was young(子どものころ)
現在形(Simple Present)
事実・一般的な真理・習慣的な動作・意見を表します。
作り方: 動詞の原形をそのまま使います。ただし he / she / it / 単数名詞が主語のときは動詞に -s をつけます。
| 主語 | 動詞の形 |
|---|---|
| I | like |
| You | like |
| He / She / It | likes |
| We | like |
| They | like |
最も多いミス①: 3人称単数の -s を忘れる。
- 誤:“She like music.”
- 正:“She likes music.”
最も多いミス②: 過去の出来事を書く作文の途中で現在形に切り替えてしまう。
- 誤:“Last week, I go to the library. I find a great book.”
- 正:“Last week, I went to the library. I found a great book.”
現在形のヒントになる語句: every day(毎日)、always(いつも)、usually(たいてい)、often(よく)、sometimes(ときどき)、never(決して〜ない)、nowadays(最近)
未来形(Simple Future)
これから起きることや計画を表します。
作り方: will + 動詞の原形(主語に関係なく同じ形)
- I will go、he will go、we will go(主語が変わっても will と動詞は変わらない)
be going to + 動詞の原形 も使えます。計画していること、または現在の証拠からの推測に使います:
- “I am going to submit the essay tomorrow.”(計画)
- “It is going to rain.”(今にも降りそうな証拠がある)
英作文では will でも be going to でも構いません。will の方がシンプルで使いやすいため、まず will を安定させることをおすすめします。
最も多いミス: 未来の話を書く作文の中で過去形・現在形が混入してしまう。
- 誤:“I think the problem will get worse. Last year, people also ignore this issue.”
- 正:“I think the problem will get worse. Last year, people also ignored this issue.”
時制の一致:英作文で最も大切なルール
個々の動詞で時制を間違えることよりも、ひとつの作文の中で時制を混在させてしまうことが、採点に大きく影響します。
お子さんへのアドバイス:書き始める前に、この作文の時制を決める。決めたら最後まで一貫して使う。
- 物語(過去の出来事を書く)→ 全体を通じて過去形
- 意見・論説文 → 全体を通じて現在形
- 未来の予測・計画 → 未来形(一般的な事実は現在形と併用可)
提出前にできる簡単なチェック: 作文を通読して動詞をすべて見つける。時制がそろっているか確認する。同じ段落の中に “went” と “go” と “will go” が混在していたら問題があります。
家庭でサポートする方法
書く前に: 「この作文は過去の出来事?今の気持ちや事実?それとも将来のこと?」と聞いてみましょう。この一言が、子どもが書く前に時制を意識するきっかけになります。
書いた後に: 作文を声に出して読んでもらいましょう。“went” と “go” が混在していると、声に出したときに違和感として気づきやすくなります。
文法チェックツールを活用する: 完成した作文を文法チェックツールに貼り付けると、時制ミスが指摘されます。指摘された箇所を一緒に確認しながら、「なぜここは過去形が必要なの?」と聞いてみましょう。自分で答えを導くことが理解の定着につながります。
繰り返し出るミスを記録する: 同じ種類の時制ミスが続くなら、それを「チェックリスト」に書き留めておき、次の作文を書く前に見返す習慣をつけましょう。
よくある質問
子どもは過去形を知っているのに、作文を書くと忘れてしまいます。なぜですか?
知識として知っていることと、書きながら自動的に適用することは別のスキルです。作文を書くとき子どもは内容に集中するため、動詞の形を確認することが後回しになりがちです。「作文を書く → 動詞だけを見直す専用のチェック時間を取る」という2段階を習慣化するのが効果的です。
不規則動詞がたくさんありますが、全部覚えさせる必要がありますか?
まず頻繁に使う10〜15語(go→went、come→came、see→saw など)から優先的に覚えましょう。一度に全部覚えようとすると負荷が大きくなります。作文を書くたびに不規則動詞を確認する習慣をつければ、自然と身についていきます。
過去形と現在完成形(have done)の違いがよくわかりません。
過去形(went、did、saw):特定の時点に起きた完了した出来事を表します。“I went to Kyoto last year.” 現在完成形(have/has + 過去分詞):過去の出来事が現在とつながっているか、時点を特定しないときに使います。“I have visited Kyoto.”(いつかはっきりしないが行ったことがある)
中学校の英作文では過去形を正確に使えることが優先です。現在完成形は過去形が安定してから取り組むとよいでしょう。
時制の混在はどの程度減点されますか?
時制の混在は採点者に「文法が不安定」という印象を与えます。英検でも中学・高校の定期テストでも、時制の一致は文法評価の重要な項目です。個々の動詞のミスより、作文全体の一貫性が乱れているほうが印象は悪くなります。
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