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子どもが同じ英語のミスを繰り返す理由と対処法

公開日 13 June 2026

英作文を先生に直してもらった。直した。次の英作文でまた同じミス——。

このサイクルを経験している保護者や生徒は多いのではないでしょうか。何度直しても同じところでつまずくのは、努力が足りないからではありません。「直し方」に問題があるのです。

なぜ同じミスを繰り返すのか

同じミスが繰り返される最大の原因は、「修正した」ことと「理解した」ことが別物だからです。

先生の赤ペンを見て、間違えた箇所を直す——これは「文字を直した」だけです。なぜ間違いだったのか、次はどう書けば正しいのかを理解しなければ、次の英作文でも同じ場所でつまずきます。

言語習得の研究では、学習者が自分のミスを「なぜ間違いだったのか」のレベルまで理解するかどうかが、同じミスを繰り返すかどうかを左右すると言われています。「直した」だけでは表面だけが変わる。「理解した」ときにはじめて習慣が変わります。

「直す」を「理解する」に変える一つの質問

この繰り返しを断ち切るために、最も効果的なアクションは一つだけです。

ミスを直した後で、子どもに「これはなぜ間違いだったの?」と聞いてください。

「先生が直してたから」「ツールがそう言ったから」という答えは、理解の証拠ではありません。自分の言葉で「動詞が過去形じゃなかったから」「主語が she だから don’t じゃなくて doesn’t にする必要があったから」と説明できたときに、はじめて本当の理解があります。

この質問一つを加えるだけで、修正セッションの効果は大きく変わります。英語が苦手な保護者でも、答えが正しいかどうかを判断する必要はありません。「自分の言葉で説明できているかどうか」を確認するだけで十分です。

繰り返しミスが起きる3つのパターン

パターン1:ルールは知っているが、書くときに「実行」されていない

三単現の -s のルールや時制のルールを説明できる生徒が、実際の英作文でそれを犯すことはよくあります。これはルールを「知らない」のではなく、書くスピードが上がったときにそのステップが「スキップされる」から起きます。

英語の内容を考えながら、語彙を選びながら、文を構成しながら——これらを同時に行うと、文法の確認というステップが後回しになります。

対処法: 書き終えた後に、文法確認専用の「見直し時間」を設ける。書くときと確認するときを分離することで、確認の精度が上がります。

パターン2:どのミスが自分の「弱点」か気づいていない

「時制のミスが多い」「三単現の -s を毎回抜かす」というパターンを、子ども自身が認識していないことがあります。毎回の英作文が独立したイベントとして処理されるため、「自分はいつもここでミスをしている」という自己認識が育ちません。

対処法: ミスの種類を記録する「ミスログ」を作る。英作文ごとにミスの種類(時制・三単現・Fragment・スペルなど)を書き留め、3〜4回分が溜まったら一緒に振り返ります。自分でパターンを「発見」した子どもは、それ以降の英作文で意識が変わります。

パターン3:複数のミスを一度に直そうとしている

複数の文法の弱点を同時に改善しようとすると、注意が分散してどれも身につきません。「今日は時制、スペルも、冠詞も全部直す」という目標は、現実的には「どれも中途半端」になりやすいです。

対処法: 「ターゲット絞り込み練習」——次の2〜3回の英作文では、最も多く出るミスの種類1つだけを意識してチェックする。たとえば「次の2回は、書き終えたら動詞の時制だけを確認する」と決めます。

この絞り込み練習は、複数を同時に直そうとするより大幅に効率が高いです。一つが安定してきたら、次の最多ミスに移ります。

ミスログの作り方(具体例)

ノートや表計算ソフトで、次のような記録をつけます:

日付英作文のテーマ時制三単現Fragmentスペル冠詞
5/10自己紹介2回1回0回1回2回
5/24週末の出来事3回2回1回0回1回
6/7好きな食べ物1回2回0回1回0回

3回分見ると、この子は「時制」と「三単現」が毎回出ていることがわかります。これを子どもと一緒に確認することが、次のターゲット練習の起点になります。

「読み上げチェック」で気づく力を育てる

英作文を書き終えたら声に出して読む——この習慣は、ミスに「気づく力」を育てるうえで非常に有効です。

文法的に正しくない文は、声に出したときに「おかしい」と感じることがあります。これは英語に触れてきた量が多いほど顕著で、英語をよく聞いている生徒は自分の書いた不自然な文に耳で気づけます。

また、読み上げることで「書こうとしたこと」ではなく「実際に書かれたこと」を処理するため、黙読では素通りするミスに気づきやすくなります。チェックツールを使う前に、まず自分で読み上げてみることを習慣にしましょう。

文法チェックツールの正しい使い方

GrammarEasy のような文法チェックアプリは、繰り返しミスの対処に使えるツールです。ただし、使い方によって効果は大きく変わります。

効果が低い使い方: ツールの指摘をそのまま全部修正して終わり。

効果が高い使い方: ツールが指摘したミスを一つひとつ確認して、「なぜここが間違いなのか」を理解してから修正する。指摘されたミスの種類を「ミスログ」に記録する。

現時点のAI解説は英語・繁体字中国語・簡体字中国語での提供となっていますが、どこが指摘されたかを把握してミスログに活用することは十分に可能です。ツールを「修正機」ではなく「気づきのきっかけ」として使うことが、長期的な改善につながります。

中学校・高校入試・英検への影響

繰り返しミスは、定期テストや高校入試の英作文でも当然影響します。「この子はいつも時制が混乱している」というパターンを採点者は一つの英作文から察知します。

入試や英検では文法チェックツールは使えませんが、ミスのパターンを自分で把握して意識的に確認する習慣は、試験の見直し時間に活きます。普段の練習で「自分の弱点を意識してチェックする」ことを身につけておくと、試験でも同じことができます。

よくある質問

子どもが「もう直した」と言うので確認できません。どうすればいいですか?

「直した」かどうかではなく、「なぜ間違いだったか説明できるか」を確認するようにしましょう。「ここはなんで直したの?」と聞いて、理由を言えるかどうかを見ます。言えなければ、理解なしに修正しただけということになります。

ミスログをつけるのが面倒で続きません。簡単な方法はありますか?

最初はカテゴリを3〜4つに絞るだけで十分です。「時制・三単現・その他」くらいの粒度から始め、慣れてきたら細かくします。英作文ごとに「今回は時制ミスが2回あった」とひと言メモするだけでも、パターンを把握するのに役立ちます。

繰り返しミスは何週間くらいで改善できますか?

最も頻繁に出るミスの種類に絞ってターゲット練習を続けると、4〜6週間で目立った改善が見られることが多いです。重要なのは「一つずつ、継続して」取り組むこと。複数を同時に直そうとすると時間がかかります。

繰り返しミスがひどい場合、英語の先生に相談すべきですか?

はい、相談する価値はあります。先生は、そのミスが語法的な誤解から来ているのか、学習上の抜けから来ているのかを見極めることができます。ミスログを持参して「このパターンがずっと続いている」と伝えると、より具体的なアドバイスが得やすくなります。


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