英検対策:英作文でよく犯す文法ミスとは
公開日 16 June 2026
英検の英作文は、「書ければいい」という問題ではありません。採点者は一定の基準に従って採点しており、同じような文法ミスが点数を引き下げていることがあります。
英検の英作文で「内容は書けているのに点が伸びない」という経験がある人は、文法ミスのパターンに気づいていないことが多いです。このページでは、英検の英作文でよく見られる文法ミスを、採点基準と合わせて解説します。
英検英作文の採点基準を理解する
英検2級・準1級の自由英作文は、4つの観点で採点されます。
①内容(Content):問われているテーマに対して、自分の意見や理由を適切に述べているか。
②構成(Organization):意見→理由→まとめ、という論理の流れが明確か。
③語彙(Vocabulary):多様な語彙を適切に使えているか。誤用がないか。
④文法(Grammar):文法・スペルが正確か。文のバリエーションはあるか。
この4軸で、文法は全体の約25%を占めます。「文法が多少ミスだらけでも内容さえ良ければ」とはなりません。また、文法ミスが多いと採点者が文意を読み取るのに余計な労力がかかり、内容の評価にも間接的に影響します。
英検3級では「短い英文を書く問題」、準2級からは「条件作文」が加わり、2級・準1級では「自由英作文(エッセイ形式)」が出題されます。どの級でも文法の正確さは評価に影響します。
英検英作文で最も多い文法ミス
時制の不統一
自由英作文で最も頻繁に見られるミスが、文中で時制が変わってしまうケースです。意見を述べるときは現在形で書くのが基本ですが、具体例を書くうちに過去形や未来形が混ざり込んでしまうことがあります。
よくあるミス例:
- Many people use social media every day. Last year, I checked my phone more than five times a day. — 「昨年」の具体例は過去形でも構いませんが、その後の文が現在形に戻れているか確認が必要です。
対策: 英作文を書き終えたら、すべての動詞をチェックして「この動詞は何時制のつもりで書いたか」を一つひとつ確認します。特に、具体例の段落(For example, … の後)で時制が崩れやすいです。
三単現の -s の抜け
主語が he / she / it / 固有名詞 / everyone など三人称単数の場合、現在形の動詞に -s/-es をつけるルールは中学1年で習いますが、書く速さが上がるとこのステップが抜け落ちます。
よくあるミス例:
-
誤:My sister study English every evening.
-
正:My sister studies English every evening.
-
誤:Everyone have a smartphone now.
-
正:Everyone has a smartphone now. (everyone は単数扱い)
英検の採点では、三単現の抜けは「基本的な文法の誤り」として評価に直接影響します。
Fragment(不完全な文)
because, although, when, since などの接続詞で始まる従属節だけを、1つの文として書いてしまうミスです。
よくあるミス例:
- 誤:Because smartphones are useful. (これだけでは文として不完全)
- 正:Because smartphones are useful, many people rely on them every day.
英検2級・準1級のエッセイでは、because や although を使って理由や譲歩を展開することが多く、このミスが起きやすい場面です。接続詞で始まる節の後に、「主語 + 動詞」を含む主節があるかを確認しましょう。
主語と動詞の不一致(Comma Splice)
2つの独立した文をコンマだけでつないでしまうケースも頻繁に見られます。
よくあるミス例:
- 誤:I think smartphones are useful, they help us in many ways.
- 正:I think smartphones are useful because they help us in many ways.
- または:I think smartphones are useful. They help us in many ways.
日本語の感覚で「便利だ、それで役立っている」と書くと、コンマだけでつなぐ形になりやすいです。
同音異義語の混同
there / their / they’re、your / you’re、its / it’s の使い分けは、英検の採点者が特に気にするポイントです。これらは音は同じですが意味がまったく異なり、混同があると「語の意味を理解していない」と判断されます。
英作文のチェック時には、これらの語が登場するたびに「どの意味で使っているか」を確認する習慣をつけましょう。
級別の対策ポイント
英検3級(短い英文を書く問題)
3級では「質問に対して1〜2文で答える」または「絵の説明文を書く」形式が中心です。短い文なので、文法ミスが1つあると配点への影響が大きくなります。
重点対策: 時制の正確さ(過去か現在か)と、三単現の -s の2点を提出前に必ず確認します。
英検準2級(条件英作文)
準2級では、与えられた条件(キーワード)を使って英文を書く問題が出ます。条件のキーワードを自然な文脈に組み込む必要があるため、文のつながりが不自然にならないよう注意が必要です。
重点対策: Fragment(特に because / when を使うとき)と Comma Splice。
英検2級・準1級(自由英作文)
2級・準1級では200語前後(準1級は200〜240語)の自由英作文が出題されます。量が多い分、時制のミスと三単現の抜けが複数回出やすくなります。
重点対策: 書き終えた後に「動詞チェック専用の時間」を設け、全動詞の時制と主語との一致を確認します。時間内に全部確認できなければ、序論と結論の段落を優先します。
英検英作文のチェック手順(提出直前)
英検の英作文(特に2級・準1級)では、試験時間内に見直しの時間を確保することが重要です。以下の順番でチェックすると効率的です。
- 声に出して(または頭の中で)読む — つっかえた箇所や不自然な文にマーク
- 動詞を全てチェック — 時制の一貫性、三単現の -s
- because / although などで始まる節 — その後に主節があるか
- 同音異義語を確認 — there/their/they’re、your/you’re、its/it’s
- コンマの前後を確認 — 両方が独立した文なら接続詞またはピリオドに変える
GrammarEasy のような文法チェックアプリは、普段の練習で英作文を書いた後に上記のステップを補完するツールとして有効です。現時点のAI解説は英語・繁体字中国語・簡体字中国語での提供ですが、どこが指摘されているかを把握して練習に活かすことができます。
普段の練習を英検対策につなげる方法
英検の英作文対策は、試験直前だけに集中しても効果が限られます。普段の学校の英語の授業や宿題の英作文を、英検の英作文と同じ手順でチェックする習慣をつけることが、最も効果的な対策です。
「学校の英語の課題は提出すれば終わり」から「提出前に必ず文法をチェックする」というワンステップを加えるだけで、英検本番の見直し精度が大きく変わります。
特に、ミスのパターンを記録することが重要です。時制でいつも間違える、三単現を抜かすことが多い、などのパターンを自分で把握しておくと、試験中の見直し時間に「自分が最もミスしやすい箇所」を意識してチェックできます。
よくある質問
英検の英作文で、文法ミスは何回まで許容されますか?
採点基準に「何回まで」という明示的な数字はありませんが、ミスの頻度と文意への影響が評価に影響します。文意が伝わらないほどのミス(時制の混乱で時系列が読めない、Fragmentが続くなど)は大きなマイナスになります。ミスが散発的でも文意が明確なら影響は限定的です。
英検2級の英作文で高得点を取るには何から始めればいいですか?
まず構成(序論→理由2つ→結論)を固めることが優先です。構成が明確であれば文法ミスが多少あっても構成点が稼げます。次に、時制の統一と三単現の確認を毎回の練習に取り入れます。この2点が安定してきたら、Fragment と Comma Splice の対策に進みましょう。
英検3級の英作文は難しいですか?
3級の英作文は比較的短い文(1〜2文程度)なので、内容よりも文法の正確さへの影響が大きいです。短い文の中で時制または三単現を間違えると、その文の配点に直接響きます。逆に言えば、2〜3つのチェックポイントを押さえるだけで、得点が安定しやすいです。
英作文の文法を独学で改善するにはどうすればいいですか?
自分の書いた英作文を毎回チェックして、ミスの種類を記録することが最短ルートです。教科書を読んでルールを覚えるより、「自分が実際に犯したミス」から学ぶほうが記憶に定着します。特に同じミスが何度も記録に出てくる場合、そのパターンを集中的に練習します。
英検準1級の英作文で、語彙と文法はどちらが大切ですか?
採点上は同じ比重(各25%)ですが、文法ミスが多いと語彙の評価にも間接的に影響します。まず文法の安定を優先し、その上で語彙の多様性を意識する順序が効率的です。
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