英語の複数形・単数形:アジア系学習者がよく間違える理由と直し方
公開日 22 June 2026
お子さんの英作文に「three book」「many student」「an information」といった表現が出てきたとしたら、それは複数形・単数形のエラーです。日本語や中国語を母語とする子どもの英語ライティングで非常によく見られます。
これは不注意ではなく、母語の仕組みによるものです。日本語では名詞が単数か複数かを語形で区別しません。 「本が3冊」でも「本」は「本」のままです。英語では “three books” と必ず -s をつけますが、日本語の感覚では「本」のままで十分に感じられるため、英語の複数形が抜けやすくなります。
なぜ複数形のミスが起きるのか
日本語に複数形のルールがない以上、英語の複数形は意識的に練習するしかありません。単に「複数のときは -s をつける」と知っていても、書くときに内容に集中するとこのステップが抜けてしまいます。
さらに複数形には規則形以外に不規則形があり、数えられない名詞(不可算名詞)には -s が使えないという例外もあります。この2点でさらに混乱が起きやすくなります。
ルール1:数えられる名詞(可算名詞)の複数形
数えられる名詞は、2つ以上あるときに複数形にします。
規則変化(-s / -es):
| 原形 | 複数形 |
|---|---|
| book | books |
| student | students |
| class | classes |
| box | boxes |
| watch | watches |
| city | cities(y → ies) |
| knife | knives(fe → ves) |
よくある不規則複数形:
| 原形 | 複数形 |
|---|---|
| child | children |
| person | people |
| man | men |
| woman | women |
| tooth | teeth |
| foot | feet |
| mouse | mice |
| leaf | leaves |
| fish | fish(変化なし) |
| sheep | sheep(変化なし) |
ルール2:数えられない名詞(不可算名詞)に -s は使えない
不可算名詞は量の概念を持つものや、まとまりとして捉えるものです。英語ではこれらに -s をつけません。
よくある不可算名詞:
| 種類 | 例 |
|---|---|
| 情報・概念 | information、advice、news、knowledge、homework |
| 物質・素材 | water、air、rice、money、furniture |
| 抽象名詞 | happiness、honesty、patience、progress |
最も多いミス:
- 誤:“She gave me some informations.” → 正:“She gave me some information.”
- 誤:“I need your advices.” → 正:“I need your advice.”
- 誤:“We did many homeworks.” → 正:“We did a lot of homework.”
不可算名詞を「量」で表現したいときは some / a lot of / much を使います。「1つ」と言いたい場合は a piece of / a piece of advice のように「単位」を表す語を使います。
ルール3:冠詞との組み合わせを確認する
複数形のミスは冠詞のミスと組み合わさって起きることも多いです。
- 単数の可算名詞には a / an か the が必要:a book、the student
- 複数の可算名詞には冠詞なしか the:books(一般)、the books(特定)
- 不可算名詞には a / an はつかない:information(not “an information”)
家庭でできるチェック方法
チェックステップ1:数字・数量の語に注目する。 作文の中で “two”・“three”・“many”・“several”・“some”・“a lot of” が出てきたら、その後の名詞に複数形 -s がついているか確認します。数量の語のあとに -s なしの名詞があればエラーの可能性が高いです。
チェックステップ2:information・advice・news・homework に注意。 これらはほぼ必ず間違えます。提出前に作文の中にこれらの単語が出てきたら、-s がついていないか確認しましょう(-s がついていたら削除します)。
チェックステップ3:文法チェックツールで確認する。 複数形のミスはパターンが一定のため、文法チェックツールが指摘しやすいエラーです。お子さんがセルフチェックした後にツールで確認することで、見落としを減らせます。
よくある質問
”people” はなぜ “peoples” ではないのですか?
“people” はすでに “person” の複数形です。“peoples” は「民族・国民」という意味で使われる特殊な用法で、一般的な英作文では “people” のままで複数を表します。
“fish” に -s をつけないのはなぜですか?
“fish” は単複同形で、複数のときも “fish” のままです(“five fish”)。ただし「魚の種類」を話すときは “fishes” とすることがあります。学校の英作文では “fish” のままで問題ありません。
“furniture” に -s をつけてはいけない理由がわかりません。
“furniture(家具)” は不可算名詞で、英語では家具全体をひとつのまとまりとして扱います。「椅子・テーブル・棚」という個々の家具ではなく「家具という概念」を指しているためです。「たくさんの家具」は “a lot of furniture” です。
複数形が必要かどうか、いつもわかりません。どうすればいいですか?
「数えられるかどうか」を考えてみましょう。“one book, two books”——このように数えられれば可算名詞で複数形が必要です。“one information, two informations” とは言えない——これは不可算名詞です。不確かなときは辞書で [C](可算)/ [U](不可算)を確認する習慣をつけましょう。
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